どうも、ドクターキニスキーです。
なんつって、私がロリコン軍曹です。
観ました、あしたのジョー実写版。
あしたのジョーと言えば軍曹が最もハマった漫画の一つだと思います。
その実写映画化ってんだから観ないわけにはいかないわけです。
さて、ではまずはキャスティング、
これは漫画の実写化で最も重要で難しい問題だと思います。
原作のイメージに則した役者を使わないと原作ファンの怒りを買い、そっぽを向かれかねません。
その主要キャスト・・・矢吹丈(山下智久)、力石徹(伊勢谷友介)
白木葉子(香里奈)、丹下段平(香川照之)
丈が山ピーね、まあルックス的には良いんじゃないでしょうか。
力石役の伊勢谷くん、これは非常に良い、と言いたいんですが、一つだけ難点は年齢でしょうね、少年院に入ってる歳じゃないでしょ、実年齢からしても(30オーバーですから)
んで、白木葉子役の香里奈・・・なんか違うんですよねぇ、見てみればそこまで違和感は無かったけど、やっぱり違う。
軍曹的な白木葉子のイメージって言えば純日本人顔で清楚な感じの容姿、香里奈ってのはなんか顔が日本人離れしてて、イメージに合わない。
軍曹がキャスティングするなら、そうさなあ・・・松下奈緒あたりぴったりくるんじゃないでしょうか?ちょっと背が高いのが難点ではありますが。
次点で蒼井優、黒髪のロングで純日本人顔の清楚系、少なくとも香里奈よりはぴったりくると思いますが、どうでしょう?
そしてそして段平役の香川照之、これはなかなか良かった。
つうか笑えるよあのメイクは、デキが良過ぎて
あの実写にするには無理があり過ぎるほど個性的な容姿の段平のおやじを見事に再現していたと思います。
あと名前は知らんが西役の役者はわりとしっくりきてたんじゃないでしょうか。
さあそして映画の本編、内容について、
ずばり、
ぜんっぜんダメっ!
この監督、はっきり言って原作の良さを全く理解してないんじゃないでしょうか?
梶原一騎が生きてたら殴りとばされるぞ。
何がダメって登場人物のキャラクターやそれぞれを繋ぐためのエピソードを全く描けていない。
まず山ピージョー、見る前はまあ良いかなと思ってましたが、ぜんぜんジョーの良さを表現できてない。
本来ジョーは孤児院育ちの心のすさんだ暴力的な少年だが、お調子者で快活な一面もあり、同じ貧しい境遇の子供達には優しいあんちゃんとして慕われるような二面性のあるキャラクターで、そこが魅力でもあると思います。
しかしこの映画では快活でお調子者な部分が全く表現されておらず、ただただスカしたネクラ野郎にしか見えない。
次にストーリー、
連載漫画の映画化ってのは時間内に収めるという無理が必ず出てくる、それはまあ仕方のないことではあるが、本来人物同士を繋ぐために重要なエピソードをことごとくカットしたり変更したりしている。
これでは物語に深みが全く出ないし、登場人物のそれぞれに対する想いにも説得力は生まれない。
つまりこの監督、どこが重要で、どこが不要な部分であるかの見極めが全くできていない。
具体的に例を挙げると、
●さちや太郎はただただ子供なだけで、なんのキャラもない。
●段平が鬼姫会から体を張ってジョーを守るシーンや、ジョーを殴り倒して警察に引き渡すシーンがない。
●西とジョーの最初のからみ、ねじりん棒もパラシュート部隊も無い。
●少年院でのジョーと葉子の本質的なからみが描けていない。
●ブタにまたがっての脱走作戦、それを華麗に阻止する力石とのからみが無い。
●青山は出ない。
●ウルフ金串と試合に至るまでの話は無い。
●葉子はドヤ街出身という無駄に新しい設定。
上記のエピソードはキャラクター同士を絡めさせる重要なもので、これらが無ければ、それぞれに因縁も想いも生まれない。
これだけ重要な部分をことごとくカットしてしまうセンスは逆に凄いと思います。
これに対し1980年の劇場版アニメのあしたのジョー(テレビアニメを編集したもの)では20分ほど尺は長いとはいえ、上記の重要な部分は青山以外は全てしっかりと描けている(総指揮に原作者の梶原一騎=高森朝雄の名もある)
総評、
この映画は25点(百点満点中)
内訳は、
キャスティングはそこそこだったので15点
映像や撮りかたはまあ良かったので10点
山ピーと伊勢谷くんの肉体づくりに20点
あまりに酷いストーリーとキャラクターの描き方でマイナス20点
他0点です。
実写版キャシャーンやデビルマンほど酷くは無かったけど、そこそこ酷かったなこの映画も。
売れたみたいだけどね・・・
んでは、今回はこの辺で、
アディオス
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